【ダイバーシティ&インクルージョン】4年前、たった4人の座談会から始まった活動の今
NRI デジタルには、年齢や性別、国籍やキャリアにとらわれず、互いを尊重し認め合うことを目的とした「NRI Digital Diversity & Inclusion(略称:NDI )」という取り組みがあります。
ことの発端は3年前。妊娠中や出産後の働き方に不安があった女性社員から「いつでも気軽に相談できる知り合いが欲しい」という相談を受けたベテラン社員が企画した、たった4名の小さな座談会でした。
座談会開催後は年々クチコミでメンバーが増えていき、活動4年目となる今年は新たに2名のメンバーを迎え現在14名。活動目的にふさわしい、年齢・性別・国籍・キャリアにとらわれない多彩なメンバー構成となりました。
社内の意見は「役員ダイアログ」でボトムアップ
今年度は、メンバー全員で討議した結果、3つのスローガンを決めて活動をしています。
メンバーは毎週実施している全体定例会のほか、テーマごとに分科会活動も実施しています。NDIの活動方針、活動内容や社員の感じている課題などを役員に共有し、意見交換をする「役員ダイアログ」を半期ごとに実施しています。
7月25日に実施した今年度最初の役員ダイアログでは、増谷洋会長、雨宮正和社長、藤田裕史取締役を前に、メンバー一同緊張ぎみ。増谷会長からの「こんなに硬い雰囲気でいいの?」という声掛けで一気に場がなごみ、その後は終始ざっくばらんな意見が飛び交いました。
2023年度の活動テーマとゴール設定
会の冒頭では、リーダーの久保さんから今年度の計画について説明がありました。
発足当初、「女性活躍」についての議論が中心だったNDIですが、今年度は以下5つのテーマを設けて議論を進めています。
具体的には、「出社回数が増えたことをどう感じているか」「キャリア入社と新卒入社の社員をつなぐには、どのようなイベント企画があると良いか」「社内のフィードバック文化は、活用されているか」「どのように信頼関係を築き、多様性を実現させていくべきか」など。
こうした議論が具体的な環境改善へつなげられるよう、活動当初から3つの明確なゴールも定められています。
たとえば、今回の役員ダイアログで外国籍メンバーから指摘のあった「カルチャーの違い」に関して、役員からは、個人単位・組織単位の両面ですぐに行動にうつせる具体的なコメントとアドバイスがありました。
役員ダイアログ実施後のNDIメンバーへのアンケートでは、5段階評価のうち4.8という高い満足度で、以下のようなコメントが寄せられています。
さいごに
NRIデジタルには、NDIをはじめ現場のリアルな声を役員に届け、双方向で意見交換ができる取り組みがいくつかあります。こうした場を設けることで、個人や組織のみにとどまらず、会社全体としての課題の把握や職場環境の改善につながっています。