コンペで続々上位入賞!NRIデジタルのデータサイエンティストたちはなぜ強い?
2023年9月、Nishika社主催のコンペティション「日本酒銘柄画像検索」で、NRIデジタル社員のチームが1位を獲得しました。画像検索により、同一ブランドの日本酒を特定するというもので、物体検出モデルによる日本酒瓶の検出、さまざまな距離学習モデルのアンサンブルなどの工夫をした結果が、高スコアにつながりました。
実はNRIデジタルのデータサイエンティストたちは、これまでにも数々のコンペで高い成績を修めています。直近の上位入賞実績は以下のとおりです。
「2023年度 人工知能学会全国大会」でAIコンペティション1位解法を発表
Nishika社主催「中古マンション価格予測 2022夏の部」でNRIデジタル社員のチームが1位に入賞
その強さの秘密は、どこにあるのでしょうか?
NRIデジタルにはKaggle(カグル)部があります。データサイエンスを学び知見を深めたい有志が集まり、「社内外でのプレゼンス向上」「先端技術の獲得・蓄積」に加えて「データサイエンティストの人材育成」を目的として活動しています。この活動の一環で、スキルを磨く機会として、さまざまなコンペに参加しています。
ベテランとコンペ未経験者がチームを組み、各メンバーが業務で得た知見やアイデアを出し合って試行錯誤を重ねることで、さまざまな手法を吸収でき上位入賞にもつながっているのです。
NRIデジタルの公式YouTubeチャンネルでは、5名のデータサイエンティストが、「コンペで自身が果たした役割」や「専門性をさらに磨くために日ごろ取り組んでいること」について語っています。内容を一部抜粋してご紹介します。
---参加したデータ分析コンペでは、どのような役割を果たしましたか?
松崎 「国際学会が主催するワークショップの中で、最新の自然言語の実装の仕方を学んだり、(前職が研究者だった経験を活かし)チームのみなさんの検討の結果を論文としてまとめることに貢献させていただきました」
河島 「若手チームのメンターとして参加するなど、コンペを人材育成にも活用しています。新たなデータサイエンスの技術やスキルを身につけることができていると思います」
---専門性をさらに磨くために、日頃取り組んでいること
河合 「私はビジネス・データサイエンス・エンジニアリングという3つのスキルをバランスよく鍛えています。海外の企業や大学の講義、あるいはビジネススクールのセミナー、社内研修などを通じて、日々スキルを磨いています」
東郷 「データサイエンスの核となる機械学習の能力を磨くために、機械学習コンペに定期的に参加しています。観客数予測や音声分類、地震予知など分野は様々です。参加者同士の議論やサンプルプログラムが公開されたりするので、非常に勉強になります」
奥山 「私もデータ分析コンペの参加を重視しています。2022年は毎月何らかのコンペに参加していましたが、金メダルや賞金獲得といった良い結果を残すことができ、手ごたえを感じています」
コンペに参加することそのものが、自身の知見を深め、専門性を磨くきっかけにもなっているようです。