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【実録】育休復帰後、3か月で産休に入るまでのNRIデジタルでの働き方

私は、現在第一子を保育園に預けて働いている、いわゆるワーキングマザーです。朝晩の自宅では、2歳児のイヤイヤ期に白目で立ち向かっています。2年の育休を経て2023年4月に復帰したのですが、実は現在、二度目の妊婦生活を送っています。ここでは、私が復帰してから産休に入るまでの短期間の働き方について、振り返ってお話しします。
(NRIデジタル 松葉有香:2023年6月執筆)

3か月限定の復帰報告

2023年4月中旬、2年の育休からやっとこさ復帰することになりました。無事保育園への入園許可が下りると、「〇月〇日から復帰できます!」と、上司に連絡することになるのですが、それと同時に、私はもう1つ別の報告をしなければいけませんでした。

「2023年7月中旬からまた産休をいただくことになりそうです」と。

つまり、たった3か月の復帰、ということです。

そんな短期間で果たして何ができるのか、ドキドキしながら伝えたものの、思ったよりもすんなりと受け入れてもらえました。そして後ほど紹介しますが、結果的に最適な業務にアサインされたのです。

浦島太郎、2年ぶりに現場へ復帰

4月頭から息子は保育園に通い始め、めでたく復帰を迎えることとなりました。しかし、2年も経てば浦島太郎状態。私が息子とバブバブ会話しているうちにも世の中は進んでいます。最新技術はもちろんのこと、組織も、ルールも、勤務地すらも変わっていました。

そんな中でも比較的すんなりと業務に入ることができたのは、周囲の迅速なサポートがあったおかげでした。顔なじみの2つ下の後輩(2年休職すればもはや同期、いやむしろ先輩)がいたことも心強い。調べて分からないことは堂々と質問し、2~3日で不自由はなくなりました。「こんなこと聞くと恥ずかしい…」なんて思わなかったことが良かったのかもしれません。

課せられた任務

2021年3月に第一子の産休に入るまでは、私はビジネスデザイナーとして顧客と対面するプロジェクトに属していました。当時はコロナ禍真っ只中で、オンラインとはいえ、週1回以上顧客打ち合わせがありました。それ自体は何も問題ないのですが、問題は期間です。もちろん3か月の短期間プロジェクトも存在しますが、ちょうどタイミングよく発生するものでもありません。となると、何かしらのプロジェクトに途中で入って、途中で抜けるという形になります。顧客からすると、好印象、とは言えないでしょう。

そこで、会社からある提案をもらいました。それは、3か月限定でコーポレートの広報業務を支援する、というものでした。具体的には、大きく分けて2種類の業務がありました。1つは、社内外向け情報発信に関する業務、もう1つは、昨年度策定されたNRIデジタルのパーパスを社内に浸透するための施策に関する業務。具体的には、浸透ワークショップや浸透度をはかるアンケートの企画・実施です。それが私にはピッタリ合っていたのです。

前者については、文章を書くことも好きだし(高校時代は小説を書くことに没頭していた)、分析業務の経験もありました。後者については、ビジネスデザイナーとしてのファシリテーション能力や、研修講師をしていた経験、アンケートの設計・分析力を活かせる場でした。更に、個人のパーパスを作るワークショップを検討する中では、「自己分析」が好きなことすらも役に立つこととなりました。

上司と、かつて一緒に働いていた先輩たちが、私のことをよく理解してくれていたおかげで、今回何不自由なく、すんなりと短期間の復帰を叶えることができました。ありがたい限りです。

復帰後の働き方

2023年の世の中は、コロナ禍初期の2021年頃と比べると、少しずつ落ち着きつつありました。NRIデジタルでは、例えば、週2日出社し残りの3日はテレワーク、というようなハイブリッドな働き方をしている人が多くなっていたのですが、その働き方は、育休明けかつ妊婦である私にとって、とても働きやすいものでした。

通勤用のリュックとショルダーバッグの両方に、マタニティマークを付けました

まず、2年間の育休明けということで、一人で外に出られる素晴らしさが身に染みていました。ずっと家で仕事をするよりも、出社を挟んだ方が気分転換にもなってちょうどいい。ランチも自由に選べるのです!ベビーカーが入れるかとか、キッズメニューがあるかとか、そういったことから一切解放されて、自分が食べたいものを選んでもいいという自由。控えめに言っても最高でした。

そして妊婦という点から言うと、朝の通勤ラッシュに潜り込むことは、恐怖でしかありません。だから1日テレワークをしたり、混雑する時間を避けて家でテレワークをしてから出社したりと、融通を利かせて働かせてもらえることは、非常に快適でした。更には、お腹が張ったり、夜泣きで体調が優れないなど、そういった日についても、柔軟に働きやすい環境を整えてもらえて、とてもありがたかったです。

通勤電車。たまたま息子の好きな西武40000系に鉢合わせてパシャリ

また、息子の偏食に頭を抱えていた我が家では、家事という面でも非常に助かりました。保育園のアプリで日報を確認しつつ、今日は給食の食べが悪いと分かれば、晩御飯も早く用意しなければいけないのですが、テレワークの日には私が作り、私が出社の日は夫が作るという、いい連携をとることができました。通勤時間がなくなるのは、こういった点でとても助かりました。

保育園の洗礼

自分に合った仕事に復帰して、一路順風、すべてが順調に進んだ。…というわけではありませんでした。「保育園の洗礼」を受けたのです。

息子は4月に入園し、給食以外は難なく過ごしてきましたが(偏食は、それはそれで問題だが)、6月のある日曜日、息子が熱を出したのです。月曜日には初めて保育園を休むことになりました。いつもの熱ならすぐ下がるだろうと思っていたのですが、38℃~40℃近辺を行ったり来たり繰り返していました。コロナでもインフルエンザでもない。その熱は結局日曜日から木曜日まで続いた。アデノウイルスだったのです。熱が下がっても、2日間は登園できない決まりでした。

タイミングは最悪。その週は、今回の復帰3か月間のうちの最大の山場だったのです。この週は4日間出社する予定でしたが、これもチームの理解をいただき、出社を極力減らしてテレワークをうまく組み合わせることで、なんとか乗り越えることができました。もちろん、夫が柔軟に対処してくれたことも大きかったです。もし2人とも山場が重なっていたらと考えると、ゾッとします…。今後のことを考えると、夫と相談しながら予定を組んでいくことも重要だと感じた1週間でした。

そしてまた産休へ

妊婦生活は何も問題なく順調に進み、そして、7月中旬に無事産休に入りました。

もともとビジネスデザイナーとしての仕事は好きだったので、その仕事ができなかったことは残念ではありましたが、今回新たに参加した広報チームでは、スムーズに業務に携わることができました。短期間の復帰だと、携わった業務のその後の展開を見届けることができない点で、悔しさというか、寂しい気持ちもありますが、たった3か月でも爪痕を残せて良かったと感じています。

何よりもチームメンバーの方々が温かく、体調や家庭を気遣っていただけるだけでなく、「2年のブランクがあるようには見えないよ!」「入ってもらえてとても助かってるよ!」と言葉をかけてくれたことが嬉しかったです。復帰した意味があったなと感じる瞬間でした。

(左)広報のチームメンバー。送別ランチ会を開いていただきました!(真ん中が筆者)
(右)前菜からデザートまで、とても美味しかったです

次は保活の状況次第で、2024年か2025年の4月に戻ってくることになると思いますが、その時もまた、NRIデジタルになら安心して戻ってこられそうだと感じた3か月でした。


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